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おねしょ ~エッセイ~

  おねしょ

 僕のおねしょ最終日は小2の時。
 それ以前にも記憶がないから恐らく物心ついて以来最初で最後
のおねしょ。

 てっきり叱られるかと思ったら、意外にも連れて行かれたのは
お仕置き部屋ではなく、大学病院。
 あちこち調べられたけど、結局、悪いところはどこもなかった。
 いまだにその時のおねしょの原因はわかっていない。

 僕んちの親は心配性だからこうだったけど……
 多くの家では、おねしょなんかすると、お仕置きされることも
多かった時代なんだ。

 「こいつ、そもそも起きる気がないんだ!」
 とか言われてね……早い話が根性論。
 おねしょは病気と言うより怠け癖の一つと考えられていたんだ。

 『怠ける子には、お仕置き』
 というのが常識で、おねしょの場合は圧倒的にお灸が多かった。
 実は、これには男女差があまりなくて、女の子もけっこう被害者
だったんだ。

 大義名分は『治療』ということになってたけど、お母さん達が
聞きかじりの知識で施術してたから、どこまでツボを知ってたか
も疑問で、早い話が折檻なんだろうけど……これが、公開処刑に
なる場合も多くて……幼い日の僕が見学できたのも、一人や二人
じゃなかったんだ。

 被害者は、下は幼稚園児から上は中1のお姉さんまで色々。
 小説に書くような危ない部位はなかったみたいだけど、みんな
幼い子を連れたお母さんたちの見ているなかで晒し者にされて、
そりゃあ可哀想だった。

 家の中で父親がする折檻はあんまり他人には見せないんだけど、
母親が我が子にするお仕置きの場合は、井戸端会議みたいに近所
のおかみさん連中をわざわざ呼び集めて、さながら公開処刑みた
いになることも少なくないんだ。

 中1のお姉さんの時は、さすがに背中だったけど、それでも、
すでに胸は大きくなりかけてるわけだし……幼稚園くらいのチビ
ちゃんなら、お尻もビーナス丘も全然お構いなしだった。

 その時の僕は性欲なんてまだないから、単に『可哀想』だった
けど、これが僕のお仕置き小説の原点になってるのは確かだ。

 今さらながら、良い時代だったなあって思うよ。

***********************

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見沼教育ビレッジ(番外編) ~§1 罰当番~

*** 見沼教育ビレッジ(番外編) ***
§1 罰当番

******<登場人物>**********
 新井真治/家の主人
 秋絵さん/お手伝いさん
 子供たち/高坂知美(中2)
      河合春花・森野美里(小4)
      真里菜ちゃんと明日香ちゃん(小1)
 園長先生/子供たちの小中学校の校長先生
***********************

 真治氏は施設を離れると夕方遅くいったん自宅に戻る。
 というのも、そこでまだ一仕事残っていたからなのだ。

 彼の家は高級住宅街の一角にあった。
 そこは周囲がまだプロパンガスだった時代にあって、その区画
だけ都市ガスが敷設され、水洗トイレを可能にする下水が流れて
いる。

 大きな松や槇の木が囲う彼の家は、普通の建売住宅なら五軒や
六軒も建てられるほどに広く、南欧調の外壁や青い芝生、それに
小さいとはいえプールまである。彼自慢の家だ。

 そこへ、街灯が灯る時刻になって真治氏は帰ってきたのである。

 「ああ、これから帰る。……あと5分というところかな。……
今日はお嬢さん方、来てるんだろう?……で、玄関でのお出迎え
は?……そうか二人ね?……わかった、わかった……」
 彼がご自慢のフェラーリに備え付けられた自動車電話で話すの
は、家のお手伝いさん、秋絵さんだ。

 今回、家族はみんな見沼に出かけているから、家は彼女一人に
任されていた。

 「えっ、!今日は、全部で五人も来てるの?…………なるほど、
先生を入れたら六人ね。…………こっちは大丈夫だよ。とにかく
必ず五分で帰るから、粗相のないように……」
 彼はそれだけ言って電話を切る。

 「一番上は中二か……他人の目にふれさすには、ちょいと歳が
行き過ぎてないか」
 真治氏はポツリと独り言を言ってアクセルをふかした。


 このあとは、短い道中。
 自宅に近づくと、フェラーリ独特のもの凄いエンジン音が鳴り
響くから彼のご帰還は家にいる誰にもすぐにわかった。

 「さあ、あなたたち、お仕事よ。何て言うかは覚えてるわね。
ちゃんとご挨拶するのよ」

 真治氏は車をガレージに入れ終わる頃、そんな秋絵さんの声を
聞く。

 そうやって玄関先へ回って来ると……
 案の定、その玄関先ではまだ幼稚園児くらいの女の子が二人、
手持ち無沙汰で立っていた。

 「おじちゃま、お帰りなさい」
 いずれも真治氏を見つけるとすぐに駆け寄って来て……

 一人が馴れ馴れしく抱きつき、もう一人は……
 「かばん、持ちます」
 なんてなことを言う。

 この二人、真治氏のことを『おじちゃま』だなんて読んでいる
くらいだから、もちろん彼の子どもではない。
 近くの教会に預けられた孤児たちなのだ。

 実は、真治氏。こうした孤児たちの為に、お仲間たちと一緒に
『臨時の父親』なる一風変わったボランティアをしていた。

 このボランティア、教会の子どもたちを月に一度自宅に招いて
もてなすというもので、普段なら澄江夫人や美香や香織といった
子供たちも手伝ってくれるのだが、今、自宅に帰れるのは真治氏
だけ。
 しかも具合の悪いことに彼は今週『罰当番』に当たっていた為、
どうしても自宅へ帰らざるを得なかったのである。


 『罰当番』?……
 名前だけ聞くと、まるで真治氏が罰を受けるみたいに聞こえる
かもしれないが、そうではない。
 罰を受けるのはあくまで招いた子供たちの方。
 学校や寄宿舎、それに月一回行くお招れ先などでいけない事を
した子どもたちが、教師やシスターからだけなく、外部の人たち
からも罰を与えられるという制度だった。

 「いつも顔見知りにばかりお仕置きされていると、子供たちも
慣れてしまって、お仕置きの効果が薄くなります。ここは子ども
たちの為にも、新しい刺激をお願いしたいのです」
 とは園長先生の弁。

 悪者役にさせられるお父さんたちは、当初、気が進まなかった
が、園長先生に……
 「お仕置きは愛情。こうしたことは愛情溢れるお父様方にしか
お頼みできないのです」
 と、説得されて引き受けたのだった。


 真治氏は、お出迎えしてくれた子供たちがさっさと玄関を開け
て家の中へ戻ろうとするので、試しにその短いスカートをほんの
ちょっと捲ってみた。

 すると、そこに可愛いお尻がちょこんと覗く。
 二人は慌てて自分のスカートの後ろに手をやるが……
 
 「どうした?……恥ずかしいかい?」
 真治氏が二人に笑って尋ねると、二人はそろって振り返り……
 「恥ずかしい」
 と、正直に答えた。

 約束では自ら罪を告白しスカートを捲ってお尻へのお仕置きを
真治氏にお願いするという段取りだったみたいだが、どうやら、
二人とも短い待ち時間の間に忘れてしまっているようだった。

 「そうか恥ずかしいか……でも仕方がないな、恥ずかしい事を
するのがお仕置きだから……」
 真治氏が笑うと…

 とうやら二人、真治氏のナゾに気づいたとみえて、同じように
顔がほころんだ。
 そして、さしたる躊躇もなく短いスカートを目一杯引き上げた
のである。

 ショーツを穿いていない二人だから、おへそから下は、当然、
スッポンポンだった。

 それを見て真治氏の顔がさらにほころぶ。

 「ごめんなさい」
 「ごめんなさい」
 「今日、給食の時間に喧嘩をしました」
 「あたしも喧嘩をしました」

 ちび二人はどうやらこれをやらなければならないと思い出した
ようだ。

 「そうか、……でも、今は仲良しなんでだろう?」

 「うん」
 「そう」

 「そうか、それは良かった。お友だちとは仲良しでいなきゃね」

 真治氏とちびちゃんは顔を見合わせ再び笑顔に……
 ちびちゃんたちもお臍から下を丸裸にして笑っていたのである。

 ただ、園長先生からお仕置きを頼まれている真治氏としては、
このまま解放というわけにはいかなかった。
 そこで…

 「よし、話はわかった。わかったけど、本当はそれを真っ先に
言わなきゃいけなかったんじゃないのかい?……園長先生からも
そう言われたはずだよ」

 真治氏に指摘されて二人の顔が急に曇る。
 『しまった』
 と思ったのだ。

 ただ、これは二人に悪意があったからではない。10分も前に
言われたことなど幼児は単純に忘れてしまう。
 幼児は、たとえ5分10分前であっても興味のないことを長く
意識し続けることはできないのだ。

 もちろん真治氏も子育て経験者だからそのことは承知している。
だから、この二人にも過激な事をするつもりは最初からなかった。

 彼は少しだけ恐い顔を作って、幼い二人を怯えさせると……
 スカートを持ち上げさせたまま、回れ右をさせる。
 あとは、少しだけ小さな身体を支えるようにして…

 真里菜ちゃんに三つ。
 「パン、パン、パン」
 明日香ちゃんにも三つ。
 「パン、パン、パン」
 裸のお尻を平手で叩いた。

 もちろん、これもそんなに強くは叩かない。スカートの上から
お尻の泥をはたく程度だ。

 それでも許されて振り返った時、二人は青い顔をしていた。

 「怖かったかい?」
 真治氏が尋ねると…
 「はい」
 「はい」
 と、素直な答えが返ってくる。

 でも、これはお約束の言葉。たとえ大したことのなかったお仕
置きでも良家の子女は「怖かったです」「痛かったです」「恥ず
かしかったです」と挨拶しなければならないと親や教師から教わ
るのである。

 「よし、それじゃ、スカートを下ろしてお家へ入ろう」
 真治氏が許すとたんに二人にも笑顔が戻る。

 そして、まるで我が家にお客様を迎え入れる時のように、一人
が真治氏のかばんを持ち、もう一人が彼女たちには大仕事となる
重い玄関の扉を開ける仕事を手伝う。

 微笑ましい光景のなか…
 「やれ、やれ」
 真治氏は苦笑しながら我が家の玄関を入るのだった。

 もっともこれは彼女たちが幼い為に用意された軽いお仕置き。
 年齢が上になるにつれ、お仕置きもきついものになるのは当然
のことだったのである。


 真治氏がお出迎えの二人に先導されて居間へ行くと、秋絵さん
が夕食の準備をしながら待っていた。

 「あっ、坊ちゃま……いえ、その旦那様、お帰りなさいまし…
…美香お嬢様はお元気でしたでしょうか?」
 秋絵さんはご主人への挨拶もそこそこにさっそく美香のことを
気にかけてくる。彼女が真治氏のことを今でも思わず『坊ちゃん』
と呼んでしまうのは彼がそう呼ばれていた頃から働いていたから。
 秋絵さんはこの家では家族同然だったのである。

 「ああ、あいつは強いよ。学校からいきなり施設に移したから
さぞやしょげてると思いきや、これがそうでもなかったから安心
したよ。……あげく、自分から私の跡を継ぎたいだなんて言い出
しやがった」

 「まあ、頼もしいこと。さすがは、新井家のご長女ですわ」

 「なあに、世間を知らんだけのことさ……ところで、電話では
お客さんは五人と聞いていたが、あと一人は?」

 真治氏は、すでに玄関先でお出迎えを済ませたチビ二人に加え、
居間へ来る途中、階段の踊り場で壁の方を向いて膝まづく小学校
高学年くらいの少女二人を確認している。
 ゆえに、残りはあと一人だった。

 「あと、お一人は……」
 秋絵さんはそこまで言って、少しだけ考える。
 そして……
 「あっ、その方は……ただいま、入院中なんです」
 と答えた。

 彼女の意味深な笑いは、ご主人がその謎を解いてくれることを
きっと期待してのことだろう。

 「入院中?………どういうことだ?」
 真治氏はしばし考えたが、その答えが出ぬうちに、階段を一人
の老婦人が下りてくる。

 「まあまあ、ご主人、お帰りでしたか。申し訳ございません。
さっさと上がり込んだうえにご挨拶にも遅れてしまって……私、
ちょっと、入院患者の方を看ておりまして……」

 オープンなこの家の居間は階上からも素通しだ。

 「こちらこそ、私一人しか参加できなくて……恐縮です」

 「構いませんよ。ご無理を申してるのは私どもの方ですから。
あ、そうそう、今回もう一人、高坂和美という生徒を連れて来た
のですが、あいにく風邪でふせっておりまして、ただいまお部屋
をお借りして休ませております。じきによくなると思いますので、
その時、またあらためてご挨拶させますわ」

 真治氏は園長先生と挨拶を交わし、そこで秋絵さんが謎をかけ
た入院患者の意味を知るのである。
 そもそも風邪でふせっている生徒を先生がわざわざお仕置きの
場に連れてくるはずもなく、またすぐ治るというのも不自然で…
真治氏はその場で、入院中とは『今、お仕置きの最中で会わせる
ことができない』という教会の隠語だと悟ったのだった。

 先生は白髪をなびかせ上品な笑みをたたえて階段を下りてくる。
 と、その途中の踊り場で膝まづく二人の少女に気づいた。

 「あらあら、あなたたち、まだご挨拶してないの?」

 立ち止まり、二人を見下ろしながら尋ねると……
 二人は恐る恐る首を振る。

 「じゃあ、早くご挨拶しなきゃ。……ちゃんと前を向いて……
さあ……新井のおじさまにご挨拶なさい」

 園長先生は命じたが、二人がすぐに向き直ることはなかった。

 膝まづく二人のスカートは、すでに目一杯の場所まで捲り上げ
られ、ピン留めされて下りてこない。ショーツもすでに足首まで
引き下ろされていた。
 そんな状態で前を向いたらどうなるか、誰でもわかることだった。

 二人は真治氏が自動車電話を切った直後からずっと可愛いお尻
を丸見えにして踊り場の壁とにらめっこをしていたのだ。
 真治氏がここへ帰ってくれば、当然その時はご挨拶しなければ
ならないのは分かっていたが、その勇気が出ないままに踊り場で
固まっていたのである。

 真治氏もまた、玄関を入るなり二人の姿を確認はしていたが、
この格好の子どもたちに声を掛けてよいものかどうかためらって、
結局は、先に居間へと入って行ったのだ。

 「あなたたち、ここでのお作法は教えたわよね。なぜ、教えた
通りにできないの。恥ずかしいなんて言い訳は許さないと言った
はずよ」

 園長先生は二人を見下ろし、真治氏に挨拶するよう命じるが、
時期を失していったん固まった身体がすぐに動くはずもなかった。

 「………………………………………………………………」
 「………………………………………………………………」
 二人は押し黙ったまま動こうとしない。

 これが玄関先で出迎えた幼稚園児たちなら人の体の表裏なんて
そんなに関係ないのかもしれないが、十歳を超えた少女にとって
は、とてもデリケートな問題であり、重い決断だったのである。
 といって、『やらない』というわけにもいかなかった。

 「さあ、どうしたの?あなたたち、ご挨拶もできなくなったの?
……さあ、前を向いて、ご挨拶なさい」
 園長先生にせっつかれ、二人の顔は益々青くなる。

 どうやら、二人の進退は窮まったようにみえた。
 しかし、それでも決断できない二人。

 「どうしたの?ご挨拶も満足にできないの。だったら、さらに
厳しいお仕置きもあるのよ。知美お姉ちゃんみたいに三角木馬に
乗ってみる?」

 さらに厳しく迫る園長先生の処へ今度は真治氏がやってきた。

 彼は、何も言わず二人のショーツを引き上げると……
 「さあ、これでご挨拶がしやすくなっただろう。……前を向い
てごらん」
 と、優しい声で促す。

 慌てて園長先生が……
 「いけませんご主人。これはお約束ですから……」
 と止めたが……真治氏は聞き入れなかった。

 彼の言い分は……
 「もう、このくらいの歳になったら可哀想です。私たちの時代
とは違いますから……ここでできなかった分はお仕置きに上乗せ
すればいいでしょう。夕飯が冷めますから」
 真治氏は優しく微笑んで園長先生を説得。

 「…………」
 「…………」
 二人は園長先生の顔色をしきりに窺います。

 そして、園長先生が『仕方ないわね』というため息をついたの
を確認すると、やおら前を向き、あらためてご挨拶するのでした。

 「河合春花です。本日はお招きありがとうございます」
 「森野美里です。よろしくお願いします」

 「おや、おや、こんなに可愛い顔をして……とても、こんな子
たちにお仕置きが必要だなんて思えませんけど……先生、この子
たち、何をしたんですか?」

 真治氏がその大きな手で包み込むようにして二人の尖った顎を
すくい上げると、それを見ていた園長先生が苦笑します。

 「色々ですわ。教会脇の芋畑からサツマイモを失敬したり……
図書館にある高価な本に落書きしたり……いつだったか音楽室に
あるチューバの中で蛙を飼ってたこともありましたわ。とにかく、
この子たちの悪戯を数え上げたら、今週分だけでも十本の指では
足りませんのよ」

 「そりゃあ頼もしい。男の子並みだ。私も腕白盛りの頃はお尻
を叩かれない日は一度もなかったくらいです。学校で、家で、と
毎日でした。ごくたまに一日一度もお尻を叩かれない日があった
りすると、かえって寝つきが悪かったくらいです」

 「ま、ご冗談を……」
 園長先生が手を口元に当てて笑い、春花も美里もそれには僅か
に顔が緩んで微笑んだように見えた。

 「ところで、入院患者の方は……今夜は絶食ですか?」
 「いいえ、呼んでまいります。実はまだお仕置きの最中ですの。
ただ、こうした席で食事をさせるのも、お仕置きの一つですから、
お招れさせていただきますわ……」
 「そりゃあよかった。……ところで、本日の私のお役目は?」

 真治氏が尋ねると、園長先生は緩んだ顔をいくらか元に戻して
……
 「ご見学くださればそれで……ただし、今回はお口を出さない
ようにお願いします」
 と釘を刺したのだった。


 その日夕食、テーブルを最初に囲んだのは真治氏と園長先生。
それにノーパン姿で真治氏をお出迎えしてくれた幼稚園時代から
の親友、真里菜ちゃんと明日香ちゃん。それに、こちらも階段の
踊り場で長い間待たされていた春花ちゃんと美里ちゃん。
 この六人だった。

 こうした席は、本来なら、にぎやかです。
 この催しはお招れと呼ばれ、教会の子供たちにとっては楽しみ
の一つなのです。

 『臨時の父親』を名乗るお父様のお宅へお招れした子供たちは
大歓待を受けます。
 見知らぬ家でそれまで読んだことのない本や触れたことのない
玩具に出合って、食事もご馳走です。当然、教会で食べる食事よ
り美味しいに決まってます。
 それにお友だち同士はしゃぎあっていても、少しぐらい羽目を
外していても、この日は先生も少しだけ大目に見てくれますから
この日の食事風景はどこも大はしゃぎでした。

 ですが、ここはそういった意味ではまったく違っていました。
 何しろ、ここへ来た子供たちはお仕置きの為にお招れしたわけ
ですから、他のお招れとは意味が違います。これからお仕置きと
いう子どもたちのテンションがあがろうはずもありません。

 この先お仕置きがない真里菜ちゃんと明日香ちゃんは明るい声
を響かせていましたが、四年生の春花ちゃんと美里ちゃんは口数
も少なく、どこかうつろな表情です。
 それはこれから二人にはしっかりとしたお仕置きが用意されて
いるからでした。

 そんななか、少し遅れてもう一人、このお二人さんよりさらに
深刻な問題を抱えたお姉さんが階段を下りてきます。

 ただ、彼女はすでに中学生。先生方から大人になる為の訓練を
十分に受けていますから、こうした場合も、ふて腐れたり物憂い
顔をしてはならないと自分でわかっていました。

 ですから食堂のテーブルに着く時も、ここが痛いあそこが痛い
なんて素振りは見せません。気品のある顔立ちの中に深刻な顔は
隠して真治氏の前に現れたのでした。

 「大変遅くなりました。高坂知美と申します。今晩は、お招き
ありがとうごさいました。よろしくお願いします」

 真治氏は腫れぼったい目や椅子に座る仕草を見て彼女がすでに
厳しい折檻を受けていることを見抜きますが、それ以上にその凛
とした居住まいたたずまいに感銘を受けます。

 教会の子供たちは、決してお嬢様という立場ではありませんが、
その躾はある意味お嬢様と同様、いえ、お嬢様以上に厳しいもの
だったのでした。


 夕食は秋絵さんの手料理。
 時間を掛け腕によりをかけて作った料理は近所のレストランと
比べても引けをとりません。もちろん、子供たちは大満足でした。

 『お仕置き前で食事も喉を通らないのでは……』
 などと心配した真治氏の予想を見事に裏切ります。
 子供たちは現代っ子、『お仕置きはお仕置き』『食事は食事』と
ちゃんと使い分けてるみたいでした。

 一方、食欲旺盛な子どもたちを尻目に大人たちはおしゃべりで
盛り上がります。

 話題の中心はここにいる子どもたちのこと。

 『子供たちは教会の中で、いったいどんな生活をしているのか?』
 『友だち仲は?……虐めはあるのか?』
 『学校の成績は気にしないのか?』
 などなど、真治氏としてもそれは興味津々でした。

 真治氏は残酷なまでの体罰には反対でも、体罰そのものを否定
するつもりはありませんから……
 『子どもたちが、普段、どんなお仕置きを受けてるのか』
 そんなことも園長先生にしきりに尋ねていたのでした。

 「子どもたちの生活ですか?……それは、一般のご家庭と大差
ないと思いますよ。ただ、男の子も女の子も聖職の道へ進みます
から、礼儀作法や上下関係は少し厳しいかもしれませんけど……」

 「友だち仲ですか?……教会が理想の花園でなかったら信者は
どこに行くんでしょう?ここでは仲良しで暮らすことが当たり前
なんです。子供だってそれは同じ。だから、理由のいかんを問わ
ず、取っ組み合いの喧嘩をしたらお仕置きです。それでも女の子
なので、妬み嫉みはある程度仕方がないでしょうけど……露骨な
虐めなんてしたら……いえ、やはりありえませんわ」

 「学校の成績?……多くは望みませんけど、もちろん、怠けて
いる子はお仕置きを受けることになります。……成績が落ちた罰
というより、怠けた罰を受けることになるんです」

 「どんなお仕置き?……これも一般のご家庭と大差ないと思い
ますよ。スパンキングは平手も鞭もありますし、閉じ込め、締め
出し……強い気持で子どもの胸に教訓を植えつける時は、浣腸や
お灸、晒し者にするのも選択肢の一つですわ……ただ、優しさや
愛情なしにはそんな事しませんから子供たちもついて来るんです」

 園長先生は自分の教育方針を自画自賛で説明する。

 一方、子どもたちはというと、耳の痛い大人たちの話は、極力
聞かないようにしていた。その分、食べることに集中していたの
である。

 そんな、子供たちのもとへデザートが運ばれ、『やれやれ』と
思っていた矢先のことだ。
 真治氏が、またもや彼らの食事の味を落とす振る舞いに出る。

 「ところで先生、食事の後は、どのようになさいますか?」

 すると、園長先生……
 「春花ちゃんと美里ちゃんには、お灸をすえようと思います。
日頃の『悪戯』の分も含めて、20個くらい下半身に据えれば、
お腹も温まるんじゃないでしょうか」

 園長先生の言葉はどこまでも穏やか。でも、その穏やかな言葉
の内容を二人は聞かずに済ますことができなかった。

*** 見沼教育ビレッジ(番外編)~§1罰当番~***

見沼教育ビレッジ(番外編)~§2お灸~

***  見沼教育ビレッジ(番外編) ***
§2 お灸

 夕食が終わり、つかの間の歓談。やがて……
 「では、ご主人。ご見学のほどよろしくお願いします」
 園長先生の言葉で食堂の全員が仏間となっている和室へと移動
することになった。

 春花ちゃんと美里ちゃんへのお仕置きは、ここへ来ていきなり
告げられたわけではない。子どもたち全員が学校を出る時すでに
どんなお仕置きになるかを告げられていたのである。

 つまり、真里菜ちゃんや明日香ちゃんのような幼い子はべつに
して、この家を訪ねたときには心の準備はできていたのだ。
 ただ、それにしても取り乱さない子どもたちの姿に、真治氏は
好感がもてた。昔の良家の子女はたとえ親からお仕置きされる時
でも気品を失わないように躾られている。そんな古きよき伝統が
こんな孤児院で守られていることが嬉しかったのだ。
 そこで、彼、こんな事を提案したのである。

 「どうでしょう、私が艾のいくつかに火をつけるというは……
もちろん、お仕置きに差し障りがなければ、ですが……」

 すると、先生も……
 「まあ、やっていただけるんですか。それは何よりですわ」
 と応じたのである。


 大人たちが襖を開くと、六畳の仏間にはすでに薄手のお布団が
敷かれ腰枕が二つ置いてある。そこにお線香や艾はもちろんだが、
万が一、粗相した時のためにバスタオルやパンツの着替えまで、
秋絵さんによって抜かりなく用意されていた。

 「恐れ入ります、こんなに丁寧にご準備くださって……」
 感激した園長先生が秋絵さんにお礼を言うと……

 「何でもありませんわ。うちのお嬢様も、こうしたことござい
ますから」
 という答えが……

 実際、ここの娘である美香や香織もこの薄い布団の上で必死の
形相になったことが1度や2度でなかった。

 「さあ、お二人さん。ここで裸になりなさい。残していいのは
靴下だけ。あとは全部脱いで頂戴」

 「…………」
 「…………」
 園長先生の命令にすでに正座していた二人は互いの顔を見合せ
ますが……気まずい雰囲気……

 「…………」
 「…………」
 続いて、締め切られた襖や同じように部屋の隅で正座している
真里菜ちゃんや明日香ちゃん、それに知美おねえちゃんを見ます。

 「…………」
 「…………」
 でも、もう部屋のどこを探しても『やらないですむという方法』
というのは見つかりませんでした。

 「さあ、やってしまいましょう。いくらお部屋を眺めていても
お仕置きは終わりませんよ……先程はおじさまのご好意であなた
たちは恥をかかずにすんだかもしれませんけど、私の方は大恥を
かいたの。今度はそうはいきませんよ」

 同じように正座をしていても園長先生は背筋を伸ばし凛とした
姿で上から幼い二人を睨みます。
 こうまでされては仕方がありませんでした。

 春花ちゃんが、最初に自分のブラウスに手をかけて脱ぎ始め、
美里ちゃんがあとに続きます。

 「まったく、二人とも手間がかかりますね。新井のおじさまが
ここまでご用意くださったの。今度、私に恥をかかせたら、学校
に戻ってからもう一度お仕置きのやり直しですから。……覚えて
おきなさい。……いいですね」

 園長先生は服を脱ぎ始めた二人を前にして更なるお説教です。
 対する二人はというと……

 「はい、ごめんなさい」
 「ごめんなさい」
 蚊のなくような声を出すのがやっとでした。


 二人は服を脱ぐためにいったん立ち上がりますが、靴下を除き
素っ裸になると再び正座に戻ります。
 ただ、その様子はとても落ち着かないものでした。

 両手で胸を覆い、お臍の下の割れ目を何とか隠そうとして、前
かがみになってもじもじと太股を締め続けます。
 夏のことですから裸になっても寒いということはありませんが、
とてもじっとしていられない様子だったのです。

 もちろん、胸など膨らんでいませんし、陰毛だってありません。
大人の兆候なんてまだ何もありませんが、そこは女の子でした。

 そんな二人に園長先生はご挨拶を命じます。

 「それでは、まず、こんなにも立派なお仕置きの場を用意して
下さった新井のおじさまにお礼をいいましょう。…………ほら、
ちゃんと背筋を伸ばして……『新井のおじさま、お仕置き、あり
がとうございます』」

 先生がお手本をみせて、頭をさげますと、小学生は真似しない
わけにはいきませんでした。

 「新井のおじさま、お仕置き、ありがとうございます」
 「新井のおじさま、お仕置き、ありがとうございます」

 二人は靴下以外は素っ裸。でも真治氏に向かって両手を着くと、
園長先生を真似てしっかりご挨拶します。

 庶民感覚では自分をお仕置きする親に『ありがとうございます』
なんて変ですが、これもお嬢様仕様。お嬢様の世界でならこれも
常識でした。

 「さあ、それでは、まず最初はお尻のお山からよ。お布団の上
に、うつ伏せになって……」

 ご挨拶がすむと、園長先生の指示で、二人はうつ伏せに……
 すると、今度はそれまでとは打って変わって素早く動きます。
 もうこうなったら、早くやって早く終わらすしかありませんで
した。
 
 「何だ、やればできるじゃないの」
 園長先生はそう言って艾を丸め始めます。
 その手先、手馴れたものでした。

 綺麗な円錐形になって艾が七つ八つあっという間にお盆の上に
並べられ、まず最初の二つが二人の左のお尻の山へ乗ります。

 「……!……」
 「……!……」
 据えられた経験のある二人、もうそれだけで背筋に電気が走り
ました。

 「あなたたちの悪戯には、私もほとほと手を焼いてきたけど、
今日はいい機会ですからね、新井のおじさまに据えて頂きます。
私なんかと違って、それはそれは熱いですからね。噛み枕を口の
中に入れて、それをしっかり噛み締めて熱さに耐えるんですよ。
わかりましたか?」

 「…………」
 「…………」
 二人の少女は明らかに動揺していました。

 『先生の普段やっているお灸より熱いって……どのくらい大変
なんだろう』
 取り乱した様子は見せなくても心配で心がパニックに……。
 当然ご返事も遅れてしまうのです。

 「どうしました?ご返事は?」

 園長先生に少し強い調子で命じられて二人は我に返ったみたい
でした。

 「はい、先生」
 「はい、先生」

 真治氏の仕事は艾に火を移すだけのことですから、誰がやって
も結果は同じ。彼がやったからって特別熱いなんてことはありま
せんが、信頼している園長先生の言葉ですから幼い二人は素直に
信じます。
 嘘も方便。お仕置きとしては好都合でした。

 やがて、真治氏が火のついたお線香を持ってまずは春花ちゃん
のお尻へと近づきます。
 艾の乗った付近を少し摘み上げてお線香の火を艾へと移すと、
それはあっという間に下へと降りていきました。

 「い~~~~ひ~~~~だめえ~~取って、取って、取って、
いやあ~~~ん」
 両足を必死にバタつかせ、噛み枕を吐き出して、腰を振ります。

 でも、春花ちゃん、学校や寮ではこうではありませんでした。
 幼稚園時代からお転婆娘だった彼女はお灸の経験だって一回や
二回じゃありません。ですが、逆にその事で熱さに慣れてしまい、
最近では、『鞭のお仕置きなんかよりこっちの方が楽よ』なんて
涼しい顔で友だちに吹聴していたくらいでした。

 もちろん艾を大きくすれば一時的に効果は上がるでしょうが、
そのぶん痕も大きく残ります。ですから園長先生はそのことには
否定的だったのです。

 それが今回……
 大人の男性からいきなりお尻の肉を摘まれたショックと熱い火
の玉の痛み、おまけに園長先生から『特別熱い』なんて脅されて
いましたから、熱がる姿もそりゃあ尋常じゃありませんでした。

 園長先生としては大成功というわけです。
 園長先生は穏やかな笑顔を見せて真治氏に会釈します。それは
協力してくれたことへの無言のお礼でした。

 さて、次は美里ちゃんです。

 美里ちゃんは、春花ちゃんのお友だちでしたが、春花ちゃんに
比べればおとなしい子でした。
 ですから普段から威勢のいい事ばかり言っている春花ちゃんの
狼狽ぶりを間近に見てショックを受けます。

 お尻から太股にかけて鳥肌がたち全身が小刻みに震えています。

 『どうしよう』『どうしよう』
 お灸を据えられる前からうろたえているのがよく分かりました。

 もうこれなら、十分にお仕置きの効果ありです。あえてお灸を
据えなくてもよくいらいですが、園長先生は、それでも真治氏に
艾への点火を依頼します。
 それは、美里ちゃんだけ許してしまうと春花ちゃんがひがんで
女の子の友情にひびが入りかねないからでした。

 ただ……

 「ひ~~~~~~~」
 美里ちゃんは、お手玉のような噛み枕を吐き出すこともなく、
必死に熱さに耐えて頑張ります。

 いえ、そうやって美里ちゃんが頑張れたのは、園長先生が春花
ちゃんの時よりほんの一瞬早く、艾をその親指でもみ消したから
でした。

 『この子は反省できた。お仕置きは終わり』というわけです。

 ただ、この一箇所だけでお灸のお仕置きが全て終了というわけ
ではありませんでした。

 今度は、右のお尻のお山に据えられます。

 「い~~~~ひ~~~~だめえ~~取って、取って、取って、
いやあ~~~ん」
 春花ちゃんは再び悲鳴を上げます。
 二つ目のお灸もそれで慣れるということはありませんでした。

 「う~~~~~~ひ~~~~~~~」
 美里ちゃんもそれは同じです。

 さらに……

 「さあ、今度はここ。いつもあなたたちが熱い熱いって泣いて
るお尻のお骨にいきますからね。今まで以上に頑張らないと……
お漏らしすることになるわよ」

 園長先生はそう言って二人の尾てい骨を人差し指でグリグリ、
加えて割れ目の中にまで手を入れてオシッコの出口をグリグリ、
真治氏すら赤面するようなことを、同性の強みでさらりとやって
のけます。

 たしかに、尾てい骨へのお灸は熱いみたいで……過去、幾度も
お漏らしする子がいました。

 「いやあ~~~ごめんなさい!もうしません、しません」
 「だめえ~~~あつい、いや、いや、いや、お願いやだあ」

 二人とも噛み枕を吐き出して布団をバタ足で蹴り続けます。
 こんなことはお尻のお山に据えられていた時はなかったことで
した。


 と、ここまでは真治氏もある程度予測していた。
 というのも自分の娘たちにも同じようなことをしていたからだ。

 今の娘は、自分のお尻を見ず知らずの人に見せることに抵抗が
ないみたいだが、当時は、そんなこと、親が心配する必要がない
ほどありえなかった。
 だから、逆に、ここに小さな火傷の痕があったとしても、親は
さして心配しなかったのである。

 しかし、園長先生は二人をいったん正座させると、二人にさら
なるお仕置きを命じる。

 「少し落ち着いたら、前にも据えていただきましょう。まずは
春花ちゃんから……今度は仰向けになって寝なさい」

 真治氏は、何気に言い放った園長先生の言葉に驚いた。
 『えっ!?この子たちはそこもやるのか!』

 女の子の前とは、おそらくお臍の下、ビーナス丘あたりを指す
のだろうが、そこは子宮のある場所でもある……そこへの施灸は
さすがに女の子には可哀想だと感じられたのだ。

 ただ、覚悟を決めてお布団の上に寝そべっている春花ちゃんの
その場所にはすでにしっかりとした灸痕が刻まれている。すでに、
何度か経験があるようだった。
 となると、いったん引き受けたからには『これは嫌です』とは
言いにくかった。そこで……

 「先生、実は私、あの場所への施灸は経験がないのです」
 園長先生の耳元まで行って囁く。

 「大丈夫ですわ。艾はこちらで用意して乗せますのでご主人は
お線香の火を艾に移してくださればよろしいかと思います。後は
こちらで処理いたします。大事なことは、この子たちに男性から
お灸を据えられる恥ずかしさを体験させることですから……熱さ
じゃありませんのよ」

 先生もまた、子供たちにさえ聞こえないような小声でこう囁く。
 真治氏、やらないわけにはいかなかったのである。

 今までとやり方は同じ。園長先生がご自分で整形した艾を施灸
の場所へと乗せていく。
 ただ、今度はお尻と違い、艾が乗せられところ火をつけられる
ところを子供たちは目の当たりにするわけで、それだけでも十分
に辛い罰だった。

 「さあ、しっかり踏ん張りなさい」

 今度は園長先生ご自身で春花ちゃんのビーナス丘のその場所を
摘み上げる。

 「お願いします」

 真治氏は園長先生の言葉を受けて、その盛り上がった丘の天辺
へお線香の赤い頭を近づけた。

 「……あっ、熱い……いや、いや、だめ~だめ~」
 顔を歪ませ、眉間に皺を寄せて必死に耐える春花ちゃん。
 彼女が激しく泣き叫ばなかったのは、むしろこうした事に慣れ
ているからだろう。

 「はい、先生、ここにもう一つ」
 園長先生は、そのたびに真治氏を呼んで火をつけさせ、終れば
またすぐ隣りに次の艾を乗せていく。

 お尻の艾に比べればこちらの艾は小さいが、春花ちゃんのそれ
だって狭いお庭なわけで、そんな処に、春花ちゃんは結局六個も
お灸を据えられるはめになったのだからたまったものではない。
 抓られた赤みとお灸の熱による赤みで最後は全体が真っ赤々に
なっていた。

 「春花ちゃん、お臍の下がカイロを乗せたみたいに今でも暖か
いでしょう」
 園長先生は春花ちゃんが頷くのを確認すると…
 「しばらくはそうやってじっとして反省してななさい。絶対に
触っちゃだめよ。綺麗に治らなくなりますからね。わかった」

 先生は、再度春花ちゃんが頷くのを確認して今度は美里ちゃん
に取り掛かる。

 こちらは春花ちゃんの様子を見ていて怖気づいたのか、すでに
最初からべそをかいていた。

 すると、園長先生、タオルで美里ちゃんの涙を拭きながらも、
それを叱るのだ。
 「何ですか、こんなに大きな子が、お灸のお仕置きくらいで、
めそめそしたりして……そんな顔しないの。……お仕置きをして
いただく新井のおじさまに失礼よ。ほら、もっとシャキッとしな
さい。……先生がいつも言ってるでしょう。あなただって下級生
から見ればお姉さんなの。……泣けば許されるという歳ではあり
ませんよ」
 園長先生は、気の弱い美里ちゃんにあえて冷たく言い放つのだ
った。

 一方、真治氏はというと……
 その頃この座敷の隅で正座して妹たちのお仕置きの様子を見学
させられている高坂知美の姿を見ていた。

 『彼女もきっとこんなお仕置きを受けて育ってきたんだろう。
身じろぎ一つしないというのは驚くに値しないということなんだ
ろうなあ。……今の彼女はどんなお仕置きをされてるんだろう?
……今は、もっと厳しいこと、されてるんだろうなあ』

 そう考えると、彼女がお仕置きされている様子が目に浮かぶ。
 その妄想はもうお仕置きの域を超えてSMだったのである。

 とはいえ、真治氏にそんな趣味があるわけではない。彼にして
みたら春花ちゃんだけでも十分に後ろめたい気持でいたのだ。
 ただ今までの行きがかり上、美里ちゃんに対してもやってあげ
なければいけないと思っていたのである。


 園長先生と真治氏のコンビで再びお灸の折檻が始まります。

 「いやいやいやいや、だめ、熱い熱い熱い…………あああ~ん、
またまたまた、ごめんなさいごめんなさい、いやいやいや、もう
しませんから~~~…………いゃあ~~死んじゃう死んじゃう」

 美里ちゃんはビーナスの丘が真っ赤に染まるまで悲鳴や泣き言
を言い続けます。でも、それは春花ちゃんに比べればまだ小さな
声でした。

 つまり、大人たちに向かって許し請うために叫んでいたのでは
なく、自分を励ますために叫んでいたのです。
 幼い彼女でも今さら泣き言を言って園長先生が許してくれない
ことぐらいは分かります。
 でも、何か言ってないと耐えられなかったのでした。

 いずれにしろ、真治氏はほっと胸をなでおろします。
 『やっと終わった』
 そう思ったに違いありません。

 ところが、ところが……

 「さあ、では最後に、お股の中にも一つすえますかね。二人共
いつもの姿勢をとって頂戴」

 園長先生に命じられて、二人は反射的に両足を上げようとしま
したが……どちらからともなく途中でやめてしまいます。

 「さあ、どうしたの?いつもの姿勢って忘れちゃったかしら」

 園長先生は、再度促しますが、今度は足を上げようとしません。
それどころか、今据えられたビーナスの丘まで両手で覆ってしま
ったのでした。

 原因はただ一つ。二人は途中でこの部屋に真治氏がいることを
思い出したのでした。
 いつものように園長先生やシスターだけなら問題はありません
でした。だって、そこには女性しかいませんから。どんな大胆な
ポーズにもなれたのです。

 「あら、急に恥ずかしくなっちゃった?……困ったわねえ……
いいこと、あなたたち。……ここへあなたたちを連れて来たのは、
あなたたちに恥ずかしいお仕置きを受けてもらおうと思ったから
なの。教会には普段男性がいらっしゃないでしょう。お仕置きで
あなたたちを裸にしても、おしゃべりしたり、走り回ったり……
女の子がそれじゃいけないから、ここに連れて来たの。……でも、
そんなに恥ずかしいなら、こちらもやり甲斐があるというものだ
わ。……さあ、さっさと足を上げてごらんなさい」

 園長先生は再度命じます。
 もとより、子供たちがこれに従わないはずがありませんでした。

 恥ずかしさいっぱいの姿勢。
 よくお母さんが赤ちゃんのオムツを換える時にさせるあの姿勢
です。

 幼い二人にとってもそれが恥ずかしくないはずがありませんで
した。

 さすがに心配になった真治氏が尋ねます。
 「今度はどこにお据えになるんですか?」

 「どこって、会陰の真ん中ですよ」

 あまりにあっけらかんと言われて真治氏は思わずのけぞります。
 「…………」

 無言のままでいる真治氏に代わって園長先生が説明します。
 「男の子だって、オチンチンに据えたりするでしょう。あれと
同じことですわ」

 「熱くないんですか?」

 「もちろんお灸ですから熱いですけど、特別熱いわけではない
んです。そのあたりも男性と同じですわ。あくまで皮膚の上から
据えるわけで、粘膜にはさわりませんから………何より、そこは
据えた痕が人目につかないでしょう。そういった意味でも好都合
ですの」

 「なるほど……」
 真治氏は園長先生との会話を成立させる為に相槌をうちますが、
本当は目がくらみそうでした。

 そんな、真治氏の様子がわかったからでしょうか、園長先生は
こうも付け加えるのでした。
 「女性は、お仕置きをするのもされるのも恐らくは男性よりも
好きなんです」

 「えっ!?」

 「どうしてだか分かります?」

 「………いえ」

 「苦痛も愛の一部だと感じられるから………だって、女性には
自分の身体以外に愛を感じる場所がありませんもの。愛する人の
行いは撫でられてもぶたれても同じことなんです。それはこんな
幼い子でもやはり同じなんですよ。女性にとって大事なことは、
その人を愛しているか否かだけ。何をされたかは、実は話の種に
過ぎないんです。私の場合も普段この子たちが私を慕ってくれる
から、お仕置きとしての愛が成り立つんです」
 園長先生は相変わらず意味深なことをさらりと言って笑うので
した。


 園長先生はこのあと、秋絵さんや知美さんにに手伝わせ、二人
にお股を開かせてそこにお灸を据えましたが、真治氏もさすがに
これだけには参加しませんでした。
 理屈はありません。強いてあげれば紳士のたしなみということ
でしょうか。

 でも、真治氏は二人がお股の中を焼かれるのを見ながらこうも
思うのです。

 『もし、これが美香や香織だったら、私だってやったかも……
結局は信頼の問題…………お仕置きは愛……かもしれんな』
 と……

*** 見沼教育ビレッジ(番外編)~§2お灸~***

見沼教育ビレッジ(番外編)~§3 お浣腸~ 

***  見沼教育ビレッジ(番外編) ***
§3 お浣腸

 春花ちゃん美里ちゃんのお仕置きが終わり二人は寝室へ……
 真里菜ちゃんと明日香ちゃんは、お姉ちゃん二人のお仕置きが
始まる前に、すでに秋絵さんが隣の部屋で寝かしつけていました
から、二人ともすでに白河夜船のはずでした。

 大人たちが居間への帰りしな、それを確認するためチビちゃん
たちの部屋を覗いてみます。
 すると、案の定、小さな天使たちは美香のベッドで熟睡してい
ます。

 可愛い唇が微妙に動いていましたから、きっと夢の住人たちと
いずれ楽しいお話の真っ最中なのでしょう。
 二人にとってお灸のお仕置きはまだ先のことのようでした。


 「一区切りつきましたね。やれやれ、ほっとしました」
 真治氏はそう言って居間のソファに腰を下ろします。

 でも、彼にはまだ大事な仕事が残っていたのです。

 「あっ、秋絵さん、お茶」
 真治氏の声に合せるように園長先生がこう言いいます。

 「ご主人、どうでしょう、今、知美がコーヒーを入れますので
それを召し上がっていただけないでしょうか?」

 次のステージは園長先生のこの何気ない一言がきっかけでした。

 「えっ、知美さんが入れてくれるんですか?そりゃあ楽しみだ。
……秋絵さん、コーヒーの用意を……ネルドリップでいいですか」
 真治氏は園長先生の提案を笑顔で受けます。
 もちろん、この時はそれがどんな意味を持つのかなんて考えて
もみませんでした。

 「でしたら、少し着替えにお時間をいただきますけど、ご辛抱
ください」
 園長先生はそう言うと、知美さんを連れて奥の部屋へと下がり
ます。

 コーヒーを入れるだけで、わざわざ着替えるなんておかしな話
ですが、中二の女の子がお茶をいれること自体はべつに不思議な
ことではありませんから、真治氏もさして深く考えずに応じたの
です。


 それから10分ほどして、園長先生と知美さんが居間へ戻って
きます。

 「まあ、こんな立派な茶器までご用意してくださって……さあ、
あなた、粗相のないようにしなければだめよ」

 先生の指示に従い、知美さんはさっそく用意されたコーヒー豆
をミルで挽き始めます。
 今回は布製のフィルターをセットしてお湯を注ぐだけなのです
が……その動きは最初からとてもぎこちないものだったのです。

 『おやおや、こういうことか……』
 真治氏は悔やみます。

 『……ペーパーフィルターにしてやればよかったか……いや、
こんな事だとわかっていればインスタントコーヒーでよかったん
だが……うかつだったなあ……』

 それは、今、知美さんの身に何が起こっているかを彼が推測で
きたからでした。
 ただ、今、思い描いている事を口にするのは、真治氏にもはば
かられます。

 知美さんはミルで豆を挽いていた段階で荒い息をしていました。
 脂汗が額に浮き、手先が震えています。
 
 布のフィルターをセットしてそこに挽いた豆をいれるだけでも
一苦労な様子で……

 「はあ、はあ、はあ」
 少しやってはすぐにその手が止まり、何んだか痛みが遠のくの
を待っているようにうずくまってしまいます。

 コーヒーを入れる手順は熟知しているみたいなんですが、作業
が途切れ途切れなのでなかなか前に進みません。

 そうやって、何度か作業を中断するうち……とうとう知美さん
はその場にうずくまってしまいます。

 すると、その瞬間、真治氏の鼻先をある臭いが掠めるのです。

 もうこうなると知美さんから出るのは脂汗だけではありません
でした。涙も一緒に光ります。

 『仕方ないか……』
 真治氏は一つ大きくため息。

 実際、このような恐ろしいお仕置きは、美香にも香織にもまだ
した事がありませんでした。

 「いいから、行ってきなさい」
 打ちひしがれている知美さんにやさしく声をかけたのは真治氏
でした。

 もちろん、こうしたことは、園長先生のお仕事なんでしょうが、
居てもたまらず声をかけたのでした。

 「…………」
 真治氏に声を掛けられた知美さんは動揺します。
 そして、動揺したままの顔で、今度は園長先生を探すのでした。

 視線を合せた園長先生は……
 「……いいわ」
 と、一言いって首を振ります。
 それは、『この部屋から出なさい』という意味のようでした。

 それを待っていたように、今度は秋絵さんが、知美さんに肩を
貸します。
 秋絵さんもまた、今ここで何が起こっているのかを理解してい
たみたいです。

 すると、園長先生は、傷心の知美さんに向かってさらに冷たく
こう言い放つのでした。
 「知美さん、お家のおトイレはだめよ。汚すといけないから。
……お外のトイレでしなさい……いいですね」

 「はい、先生」
 知美さんは、蚊の泣くような声で答えて、先生に言われた通り
秋絵さんとお庭へ出ようとしますから真治氏が……

 「構いませんよ。うちのトイレを使ってください。汚れたら、
掃除すればいいだけのことですから」
 と引き止めたのですが、今度は園長先生が……

 「ご好意は大変にありがたいのですが、女の子は男性と違って
そういうわけにはいかないのです。ご理解くださいませ」
 と丁寧に断りをいれてきます。

 いえ、そもそもそのお庭にお外用のトイレなんてありませんで
した。あるのは、お昼のうちに知美さんが園長先生に命じられて
掘った溝があるだけ。
 園長先生が言う『お外のトイレ』とはそのことだったのです。


 二人が去った後、居間に残った園長先生と真治氏は無口でした。
 真治氏は言葉を捜し、園長先生は真治氏が何か話せば答えよう
と思っていました。

 そんな真治氏が重い口を開いたのは知美さんが部屋を出てから
数分後のことです。

 「私も、こんなことをしている親がいることは知っています。
……娘の言動が腹に据えかねて、こうしたことが頭を掠めた事も
何度かあったかもしれませんが……さすがに、自分の娘で試した
事はありませんでした」

 「きっと軽蔑なさってるんでしょうね。……お仕置きとはいえ、
何てハレンチなことを、って……」

 「いえ、そういうわけでは……その家のお仕置きは、その家の
事情で色々ですから、よそ者が口を挟むべきではないでしょう」

 「仕方ないんです。あの子とご主人のお嬢様とでは住む世界が
違いますもの……」

 「それだけ、あの子たちの現実は厳しいということですか?」

 「ええ、あの子たちは、生まれながらにして親の業を背負って
生きていかねばならない定めにありますから……特に、モラルや
秩序については、人並み以上に敏感でなければならないんです」

 「それで、より厳しいお仕置きをして従わせる………でも……
親はともかく、子供たちに責任ないでしょう?」

 「観念的にはそうでも世間の感情は別です。仮にあの子たちが
世間の子と同じような罪を犯しても世間から受けるバッシングは
普通の子と同じではありませんもの」

 「それで、教会の中に囲い込もうとするわけですか……」

 「教会の中で清く美しく暮らすシスターの元へは、どんな誹謗
中傷も届きません。たとえそこで厳しいお仕置きがあったとして
も、それで済めば、世間の荒波に翻弄されるより心の傷はむしろ
小さくて済むんじゃないでしょうか……私たちはそう考えてるん
です」

 「なるほど………ところで、知美ちゃんはどんな罪を犯したん
ですか?」

 真治氏の問いに、園長先生は少し考えてから……
 「………………脱走ですわ…………修道院を逃げ出したんです」

 「脱走……理由は?」

 「ありませんわ。ただ、外の世界に出てみたかったんでしょう。
思春期にはよくあります。一般人なら、入信還俗は自由ですが、
あの子たちの場合、親の意向で将来の道が一つに定められてます
から、そこは可哀想なんです」

 「将来は修道女……でも、他に選択肢はないんですか?」

 「生みの親が承諾すれば養女としてもらわれることはあります。
その場合は、養父がその子の将来を決めることになりますけど」

 大人たちがおしゃべりをしている間に、知美ちゃんが居間へと
戻ってきます。
 お腹の物はいちおう出してきましたが、園長先生の言いつけに
反して我慢ができませんでしたから、顔は暗いままでした。

 そんな知美さん、気がついたように今一度コーヒーを入れよう
としますから……
 「もういいわ。あなたの汚れた身体で入れたコーヒーをご主人
に飲んでいただくわけにはいかないもの」

 園長先生が差し止めます。
 でも、真治氏はそれをさらに打ち消してこう言うのでした。

 「そんなことないよ知美さん。僕はいっこうに構わないから。
あらためてコーヒーを入れてくれないか。僕は君の入れてくれる
コーヒーを飲んでみたいんだ。……ね、いいでしょう、先生」

 真治氏は園長先生の許可を得ます。

 こうして知美さんはあらためてコーヒーをたて、それを真治氏
のテーブルに……
 彼は知美さんの置いたカップを丁寧に拾い上げ、口をつけます。
 もちろんこれ、真治氏がコーヒーを飲みたいわけではありませ
んでした。

 彼は二人の娘の親であり、紳士録にも載るような立派なジェン
トルマンです。ですから、知美さんがたとえ自分の娘でなくても
『お仕置きは挫折で終わらせてはならない』という昔からの格言
をそこに当てはめてあげたのでした。

 ただ、だからと言って、彼が何でもかんでも女性の言いなりに
なるフェミニストかというと、それもそうではありませんでした。

 真治氏が知美さんの入れたコーヒーを飲み干し、文字通り一息
ついた時でした。

 「知美さん、お約束は忘れていないでしょう」
 園長先生の声がします。

 「はい」
 振り向いた知美さんが答えます。

 「それを果たしましょうか」
 園長先生の声は穏やかで、落ち着いていて、間違っても怒りの
感情がこもった声ではありませんでしたが……園長先生の手には
しっかりとケインが握られています。
 何をするのかは明らかでした。

 と、ここで再び真治氏が……
 「先生、それを私にやらせていただけませんか?」

 「……(まさか、じょ…冗談でしょう)……」
 知美さんは声こそ出しませんでしたが、顔面蒼白、今にも気絶
しそうな青い顔をして真治氏を見つめます。

 『だって、それって約束が……』
 彼女の思いは顔に書いてありました。
 でも……

 「わかりました。本来、これは私の仕事ですが、ここはご主人
にお譲りしましょう」
 園長先生はあっさり真治氏のお願いを聞きいれます。

 『そんなあ~~~』
 それは知美さんにしてみたら、いきなり向こうからやって来た
地獄ということでしょうか。

 本当はその場で泣き叫びたいほどのショックだったに違いない
のですが、ただ、育ちのよさ、厳しい躾がそうさせてくれません
でした。

 「ご主人はパブリックスクールへの留学経験もおありだとか。
まさかここで本場の鞭打ちを拝見できるとは思いませんでしたわ」

 園長先生のお世辞に真治氏は苦笑いを浮かべて……
 「いえ、それは関係ありませんよ。私はもっぱらぶたれる方で
したから……でも、せっかくの機会ですし、たまには悪役も交代
した方が、先生のご負担も減るんじゃないかと思いまして」

 「まあ、お口の悪い……悪役だなんて……でも、そうかもしれ
ませんね。この子にお仕置きの効果が出るまでにはまだ何十年も
かかるでしょうから……いずれにしても、本当にありがとうござ
います。まさか、こんな事までしていただけるとは思いませんで
したわ。……では、いくつよろしいのでしょうか」

 「1ダースで……少し痛いかもしれませんが、14歳ですから、
頑張れるんじゃないでしょうか……先生は、どうぞこの机の前で
知美ちゃんの手を押さえてあげてください」

 「はい、承知しました」

 大人たちが勝手に話をまとめていきます。
 そこに知美さんが割り込む隙はありませんでした。

 やがて、大きな花瓶が片付けられ、それを乗せていたテーブル
が鞭打ち台へと代わります。
 ちなみにこのテーブルは、真治氏の娘たち、美香や香織も利用
するテーブルでした。

 「さあ、ここにうつ伏せになって……」
 真治氏にこう言われた知美は振り返って悲しい顔を見せます。

 すると、優しい刑吏は穏やかに首を横に振って……
 「今日は運悪く悪魔の館に迷い込んだと思って諦めるしかない
んだよ。これを乗り越えたら、また、次には良い事もあるから、
辛抱しなきゃ」
 
 「えっ?……あっ……はい」
 知美はハッとします。

 『今、自分は何を期待してあんな哀れんだ顔をしてしまったん
だろう』
 そう思うと自分が情けなくなりました。

 彼女のスカートの丈は幼い頃に比べれば幾分長くなりましたが、
お尻叩きのやり方は幼い頃と同じでした。

 「じゃあ、いくよ」
 真治氏の穏やか声が掛かりカナリアイエローのフリルスカート
が捲り上げられると、さっきお漏らしをして履き替えたばかりの
ちょっとぶかぶかの白いショーツが顔を出します。

 知美さんの顔が緊張と恥ずかしさでポッと赤くなります。
 でも、できるのはそれだけ。あとはもう、机に抱きついてされ
るがままだったのでした。

*** 見沼教育ビレッジ(番外編)~§3 お浣腸~ ***

見沼教育ビレッジ(番外編)~§4スパンキング~

***  見沼教育ビレッジ(番外編) ***
§4 スパンキング

 「ピシッー」

 「ひぃ~~」
 最初の一撃がお尻に振り下ろされた瞬間、知美は机にうつ伏せ
になっていたにも関わらず、まるで腰が抜けたような感覚に襲わ
れます。

 『何なの!?これは……』
 たった一撃で、腰から下の感覚がなくなってしまったのでした。
 もちろん、こんなこと園長先生の鞭ではありえないことでした。

 しかも、これが園長先生なら、さっき真治氏に向かってやって
しまったように振り返って甘えた泣き顔をみせることだってでき
ます。もちろん、それで鞭をまけてもらえるわけではありません
が、親しい園長先生の顔を見るだけでも知美の心は落ち着けるの
でした。

 とびきり痛い鞭。そのうえ次の鞭が振り下ろされるまでの間も
ひたすら机を眺め続けていなければならないなんて……知美には
辛すぎる罰だったのです。

 そして、二つ目……

 「ピシッー」
 「ひぃ~~」
 やはり、死ぬかと思うようなのがやってきます。

 でも、その瞬間、感じたのです。
 自分の手を握ってくれている人の存在を……

 「…………」
 知美は顔をあげてその人を間近に見ます。
 不思議な気がしました。

 だって、鞭でのお仕置きの時、園長先生はこれまで常に彼女の
お尻の方にいたのですから……
 それが、今は自分の目の前で穏やかに笑っている。
 こんなこと、初めての経験でした。

 そして、三つ目……

 「ピシッー」
 「ひぃ~~」
 体中に電気が走ります。手の指先、足の指先、そして子宮にも
……
 その走った電気に驚いて思わず腰が浮き上がりました。

 知美は、そのとき『ほんのちょっと腰を振っただけ』と思って
いたのですが、実は、とても激しく腰を動かしていたのです。
 おかげで、彼女、自分の落し物にも気づきませんでした。

 もし、これ園長先生だったら大変なことになっています。

 だって、彼女の落し物は、ショーツの中に仕込んだタオル地の
ハンカチ。これで鞭の痛みを少しでも緩和しようとしたのですか
ら……。

 園長先生はこんなインチキがとても嫌いな人でしたから、こん
なことが分かると、鞭のお仕置きは一時中断、さらなるお仕置き
が言い渡されることになります。

 ただ真治氏はこのハンカチを拾ってテーブルの上に乗せただけ。
ハンカチの事には何も触れませんでした。

 そして、四つ目……
 「ピシッー」
 「ひぃ~~」
 
 『死ぬ~~』
 身体はほんの少し慣れましたが、心細い少女の心はまだ悲痛な
叫び声を上げ続けています。
 それでも、まだ三分の一。
 目を開けているはずなのにすでに目の前が真っ暗でした。

 五つ目……
 「ピシッー」
 「ひぃ~~」
 
 もう、この頃になると、意識が希薄になります。
 『痛い』『辛い』『恥ずかしい』
 薄れていく意識の中ではそのすべてがどうでもよくなっていき
ます。

 六つ目……
 「ピシッー」
 「いやぁ~~~」
 目がかすみ、知美の荒い息からよだれがテーブルに落ちます。

 七つ目……
 「ピシッー」
 「いやぁ~~~やめてえ~~~」
 それまでの遠慮がちの悲鳴とは明らかに違う大声でした。
 知美のこんな悲鳴を聞いたことは園長先生でさえもありません
でした。

 八つ目……
 「ピシッー」
 「いやぁ~~~やめてえ~~~」
 幾分悲鳴は小さくなりましたが、荒い息は相変わらずです。
 いえ、そちらはもっとひどくなったかもしれません。

 九つ目……
 「ピシッー」
 「いやぁ~~~」
 随分と悲鳴が小さくなり息も整って一時の狂乱は収まったよう
にも見えますが、長年こうしたお仕置きをしてきた園長先生には
これがどういうことかわかっていました。
 もちろん、真治氏もそれは承知しています。承知しているから
こそ、八ッ目以降は鞭の威力を落としたのです。

 でも、途中で休憩を入れることはしません。もちろんお仕置き
を中止することなんて考えてもいませんでした。
 途中に休憩を入れれば再開した時のショックがキツイですし、
中止すればそれは挫折したことと同じですから何より本人の為に
なりません。
 どこまでも知美のためにそれはしなかったのでした。

 鞭はいよいよ十回目に入ります。

 「ピシッー」
 「ぁぁぁ~~~」
 知美の悲鳴は小さくくぐもった声です。

 十一回目。
 「ピシッー」
 「ぁぁぁ~~~」
 知美の顔にほんの僅かですか、安堵の表情が浮かびます。
 これは、単にハッピーという意味ではありません。
 むしろ、『諦めた』『悟った』という表情だったのです。

 それが何を意味するか、当然、園長先生はよくご存知です。
 知っているからこそなんでしょうが、先生は知美の後ろに回る
と、彼女のショーツを足首まで下ろします。

 すでにぐっしょりでした。

 最後の十二回目は、むき出しのお尻に飛んで来ます。

 十二回目。
 「ピシッー」
 「ぁぁぁ~~~」
 ほとんど放心状態の知美にそれは感じられなかったのかもしれ
ませんが、その衝撃を受けて彼女は放尿します。
 まるで馬がオシッコをするように、まだこんなにも残っていた
のかと周りが驚くほどに、足首まで下ろされた自分のショーツを
叩きつけます。

 「さあ、もういいよ」
 真治氏の許可を受けてぼんやりと上体を起こす知美でしたが、
ほとんど放心状態の彼女は自分が何をしたのか理解できず辺りを
見回します。

 自分の足元を濡らす水も、最初はそれが自分の仕業だとは理解
できない様子で、秋絵さんと園長先生がやっている床掃除をただ
ぼんやり見ています。

 もちろん真治氏は……
 「先生、やめてください。法衣が汚れます。そんなことはうち
のお手伝いがしますから、先生はどうぞご心配なく」
 と声を掛けたのですが……

 「大丈夫です。ご心配いりません。これも娘のしたこと。私の
仕事ですから……」
 という答えが返ってくるのでした。

 知美はまるで一刻を争うかのようにして床を拭いている先生を
ぼんやりと見下ろしながら……やがて、自分のしでかした粗相に
気づいたみたいでした。

 知美は遅ればせながら先生を手伝います。

 そして、それが終わると、二人は真治氏に断りを言って別室へ。


 戻ってきた時、二人は着替えが済んでいました。

 知美は水玉のワンピース、園長先生もトレードマークの法衣を
脱ぎ捨て、薄い紫のブラウスと捲きスカート姿。
 いずれもラフな格好でした。

 「さあ、ご挨拶なさい」
 先生に背中を押されて知美がまず真治氏の前へとやってきます。

 彼女はソファでくつろぐ真治氏の足元に膝まづくと、両手を胸
の前で組んで……
 「お仕置きありがとうございました」
 とお礼の言葉を口にします。

 もちろん本心は別でしょうが、ご挨拶は良家の子女のたしなみ。
大人達から何かしてもらったら、とにかく感謝の言葉を口にする
のが当たり前と躾けられています。
 お仕置きだってやっていただいたことに変わりありませんから
やはり同じことでした。

 「痛かったでしょう」
 真治氏は優しく微笑みます。
 でも、相手から好意的な顔は期待していませんでした。
 そりゃそうです。あれだけ厳しく打ち据えたんですから。

 「君はよく我慢したよ。あんなに痛い鞭でも取り乱さなかった
んだから、たいしたものだ」

 『…………』
 真治氏に褒められ和美の顔が険しくなります。
 というのも、和美は真治氏が皮肉を言ったものと思ったからで
した。
 だって、お漏らしをしてしまったのに取り乱さなかったなんて
変ですから。

 でも、真治氏はべつに皮肉を言ったのではありません。本当に、
感心していたのです。
 あれだけ強い鞭をいきなり受けたら男の子だって半狂乱になる
子はいます。それがないだけでも十分賞賛に値すると彼は言いた
かったのでした。

 「じゃあ、仕上げといこうか」
 真治氏はそう言ってソファに座った自分の膝を叩きます。

 『えっ!!』
 和美の目が思わず大きく丸くなります。
 もう、お仕置きはすんだものだと思っていた彼女にそれは悪夢
の再来だったに違いありません。

 当然ですが『はい、承知しました』と言って身体は動きません
でした。思わず膝まづいた姿勢のまま後ろを振り返り園長先生の
顔を窺います。
 普段は恐い先生ですが、この時ばかりは彼女にすがるしかあり
ませんでした。

 そして、まるで幼い子がそうするように園長先生の懐へと逃げ
帰ったのでした。

 園長先生は知美を受け入れて抱きしめます。

 でも、少し心が落ち着いてから顔をあげてみると、頼みの先生
も顔を横に振るだけ。

 恐々前を向くと真治氏も笑っていました。

 「もう、終わりだと思ったのかい?」
 慌てふためく和美の様子を見て、真治氏は納得したように一度
だけ首を縦に振るのでした。
 こちらへいらっしゃいということでしょうか。

 「悪魔の館にいったん迷い込むとね、出るまでが大変なんだよ。
……今日はもう楽しいことは諦めて、私に付き合いなさい。……
さあ」
 真治氏は再び膝を叩きます。

 和美に逃げ場はありませんでした。

 あらためて真治氏の足元に膝まづと、両手を胸の前で組み……
 「おじさま、お仕置きお願いします」
 屈辱のご挨拶。

 その後は再びのスパンキングでした。
 今度は、幼い頃やられていたように大人の膝の上にうつ伏せに
なって行われます。

 「あっ!」
 覚悟はしていましたが……着替えたばかりのワンピースの裾が
捲り上げられ、白いコットンショーツもすべて払い除けられて、
お尻が再び丸出しに……

 すると、真治氏の膝の上で急にお腹が差し込みました。
 「(いやよ、やめて、またお漏らしなんて)」
 知美は心配しましたが、原因はそちらではなく子宮でした。

 もちろん、鞭打ちのときだってお尻は丸出しだったのですが、
今は真治氏との距離がとっても近くて、男の人の顔が自分のお尻
の間近に迫っています。しかも、これから赤く熟れた林檎を彼の
ガサガサした大きな手が冒涜しようというのですから、これって、
お尻の痛みとはべつに和美の子宮を激しく収縮させるのに十分な
理由づけになるのでした。

 そんな最中、最初の一撃がやってきます。

 「ピシャ」
 「いやあ~~!!!」
 真治氏は決して強くは叩きませんでしたが、心の動揺が大声を
出させます。

 続けてもう一つ。
 「ピシャ」
 「いやあ、やめて~」
 
 「嫌かい?だろうね、だって君が嫌がることをわざとやってる
んだから……でもね……」
 「ピシャ」
 「痛い」
 
 「子供は耐えるしかないんじゃないかな。……君はこうやって
お仕置きを受けてるんだから」
 「ピシャ」
 「あっ……」

 「さっき、キツイ鞭のお仕置きを耐え抜いたあとだから、なお
さら痛いんだ。そんなこと百も承知でおじさんやってるんだよ。
身体に堪えないお仕置きなんて意味ないもの。中学生の君が耐え
られる程度のお仕置きをしてるんだ」

 「ピシャ」
 「うっ……」

 「少し落ち着いたみたいだね。また、身体が痛みに慣れだした
んだろう。だったら、もう少し強くしてあげようかね」

 「ピシャ!」
 「いやあっ!」

 「よし、よし、そんなもんだ。このくらい神経を集中させてる
時の方が人の言葉ってよく頭に入るんだ」

 「ピシャ!」
 「ひゃぁっ!だめえ~」

 知美は恥ずかしいのと痛いいので反射的に悲鳴をあげますが、
その声を園長先生がたしなめます。
 「嫌じゃないでしょう。お願いしますでしょう」

 園長先生は鞭のときと同じように知美の頭の方へ回り込んで、
中腰の姿勢で知美を見つめその手を取ります。

 「はい、先生、いい子になります」
 知美は意外にも素直でした。

 もしこれが学校で園長先生にぶたれていたら園長先生に対して
こうまで素直にはなれなかったでしょう。
 ですが、真治氏は見ず知らずと言ってよい男性です。力が強く、
鞭にしろ、平手にしろ、すでにお尻は痛くて痛くて、身体がバラ
バラになりそうでした。
 そんな苦境からみれば園長先生の顔だってマリア様に見えます。
誰に従うべきか、結果はあきらか……ということでした。

 「いいかい、君の家は教会なんだ。君がそれを不満思っても、
嘆いても何も変わりはしないよ。……君はその教会から逃げたん
だって?……感心しないな」

 「ピシャ!」
 「あっ!……あっ……はい……おじさま」
 真治氏はそれまでより少し強く叩きましたから、知美のお尻は
今まで以上にショックを受けたはずでしたが、じっと堪えて挨拶
します。

 「お父さん、お母さんを探しに行ったのかい?」
 「ピシャ!」
 「あっ、痛い……いえ、そうじゃなくて……何となく……」

 「『何となく』ねえ……感心しないな、何となくの家出なんて
……『教会なんかよりもっと自由で楽しい場所が世の中にはたく
さんあるはずだ』と思ったのかな?」

 「ピシャ!」
 「あっ、……だって、教会は窮屈だしお仕置きだって多いから」

 「でも、君は物心ついてからずっとこの教会で暮らしてきたん
だろう?」
 「ピシャ!」
 「……はい……それは……そうですけど……」

 「隣りの芝は青く見えるからね……でも、青い鳥は家の外には
いないものなんだ。……わかるかい?」

 「ピシャ!」
 「……はい……ごめんなさい、おじさま……」

 「僕に謝っても仕方がないよ。君を心配してくれる教会の人達
全員に謝らなきゃ」
 「ピシャ!」
 「はい……ごめんなさい、おじさま……」

 「君はまだ幼くて世間を知らないから、この世のどこかに自分
を受け入れてくれるパラダイスがあると信じたいんだろうけど、
中学も卒業していない君を優しく受け入れてくれる場所なんて、
日本はおろか世界のどこにもありゃしないよ」
 「ピシャ!」
 「ぁぁっ!……はい、おじさま」

 知美は、一回一回律儀に悲鳴をあげます。本当は、悲鳴なんか
あげずに、ただ『はい、おじさま』とだけ言いたかったのです。
ただ、それをさせてくれないほど、真治氏の平手は強烈でした。

 「わかったかい?」
 「ピシャ!」
 「ひゃぁぁっ!……はい、おじさま」

 一方、園長先生はというと、普段はあまり見せない柔和な顔を
見ながら必死に真治氏の平手打ちに耐える知美を見つめています。
 実は、知美は痛みに耐えることで精一杯でしたから、真治氏の
問いかけにもいい加減に答えていたのです。

 だったら、真治氏がどんなお説教をしても無駄なのかというと
そこはそうではありませんでした。
 こうした場合、不思議なもので、真治氏のお説教は園長先生の
言葉として知美の心に刻まれていくのでした。

 「君は他の世界を知らないから、園長先生や他の先生方にぶた
れると、継子いじめされたみたいに感じるのかもしれないけど、
それは逆なんだ。ぶっても後に問題が残らないほど絆が強いから
お仕置きだってできるってことさ」

 「ピシャ!」
 「いたいっ!……はい、おじさま………………………………」
 いつものようにそう言った後、しばらくして知美が珍しく口を
開きます。
 「じゃあ、おじさまと私は?」

 「私?(ははは)私は余計なおせっかいを焼いてる部外者さ。
だから私のことは忘れていいんだよ。さっきから言ってるだろう。
今日のことは、運悪く悪魔の館に入り込んだと思って諦めなさい
ってね」

 「ピシャ!」
 「ぁぁっ!……はい、おじさま」

 「ただし、もし教会を脱走して、本当の悪魔の館に入り込んだ
ら……君の青春はそこで終わってしまうかもしれない。……それ
だけは、しっかり覚えておきなさい。……そしてそのことを……」

 「ピシャ!」
 「いゃ痛い!!!…………」
 「この痛い痛いお尻にしっかり覚え込ませるんだ。……いいね」

 「ピシャ!」
 「ぎゃぁぁっ!!!!……はい、おじさま」
 最後は真治氏も加減せずに叩きましたから、飛び切り痛かった
みたいでした。


 やっとのことで、知美のお仕置きが終わり、彼女は別室で園長
先生から痛んだお尻へお薬を塗ってもらいます。

 「先生、あの人、絶対変態です。……もの凄い力で私のお尻を
ぶったんですから……」
 ベッドにうつ伏せになった知美は涙ながらに園長先生訴えます
が……

 「何言ってるの。痛くないお仕置きってのがありますか………
新井のおじさまは立派な紳士よ」

 「どうして分かるんですか?」

 「今日はお見えにならなかったけど、あの娘さんたちを見れば
新井のおじさまが、どれだけ娘さんたちを可愛がってらっしゃる
かわかるわ。だからね、あなたにもその愛のおすそ分けをお願い
してみたの」

 「ということは、お仕置きはこちらからお願いしたんですか?」

 「そりゃそうよ、でなきゃ、新井のおじさまがあんなことする
わけないでしょう。あなたへのお仕置きは私の方からお頼みして
やっていただいたの。……だから、新井のおじさまには何の責任
もないわ」

 「わあ~ショック。私にはあんな人、変態にしか見えないけど
なあ~~」

 「あなたにかかると、お仕置きしていただく方は全員変態ね」

 「だって、私、もう中学生なのに平気でパンツ脱がすんだもの。
そんなこと変態以外しないことだわ」

 「さあ、それはどうかしらね。私は高校生でもパンツを脱がす
ことがあるわよ」

 「だって、それは女同士だから……」

 「……そもそも、お仕置きなんだもの、仕方がないでしょう」

 「だってえ~~」
 知美は甘えた声を出しますが……

 「これは新井のおじさまもおっしゃってたけど、お仕置きして
くれる人がいるうちがよほど幸せだって……お尻を叩かれるだけ
ですべてが決着するならこんなに楽なことはないってよ……」

 「馬鹿馬鹿しい、こんなにお尻叩かれてどこが幸せなのよ」

 「あなたはまだ子供で大人の孤独は分からないでしょうけど、
どんなにお金や権力があってもそれを全部自分で差配しなければ
ならない気苦労は計り知れないものなのよ」

 「全然わかんない。お金と権力さえあったらこんなにハッピー
なことないじゃない」

 「あなたの年齢じゃあ、そんな答えよね。だから、子供なんで
しょうけど……仕方がないわね。空気と同じで、あって当たり前
のものほど気づきにくいって言うから……じゃあ、ちょっぴり、
あなたにも気づかせてあげますか……」
 先生はその言うと、目の前のお尻に強烈な平手を一撃。

 「痛~~~い!!!!」
 知美の大声が屋敷中響き渡ったのでした。

       *)番外編はここまでです。
**  見沼教育ビレッジ(番外編)~§4スパンキング~ **
このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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